おさしみ備忘録

どうでもいいけど忘れたくないこと

北海道へ行く

こんばんは、アカミです。

だいぶ時間経ってしまいましたが、8月の話です。

 

お盆休みはいつも実家へ帰省することを盾に一週間休みをもらっています。遠いんでね。今年は後ろに一週間ずらして休暇を取ったので各所に迷惑をかけましたが、普段僕も迷惑被っているので両成敗ってことで、いいよね?

 

とはいえ正直実家へ一週間も滞在するのはいいかげん億劫なので、せっかくならどっか行こうかと思い立ち、北海道の小樽へ行ってきました。

 

北海道は仕事にて2度訪れたことがありますが、どちらも冬だったのでめちゃくちゃ寒く、早く帰りたい気持ちしかなかったです。

 

今回は夏の北海道ということで、本州とは段違いの涼しさを満喫しながらマイペースに観光できました。

 

1日目

 

まず、広島から北海道へは飛行機で移動する訳ですが、この空港がえらい遠いんですよね。直通バスで一時間、三原市の山奥まで移動します。ここまでで既に小旅行の距離なんだよな。

 

朝一の便でしたが人は多かった。となりに大学生くらいの男子2人が座り、北海道が近づくにつれて窓から見える景色に心踊る様子で、なんだかこっちも楽しくなってきたりとか、こんな時勢だけど旅行できて良かったねとか、いろんな感情が込み上げてきました。でも日差しが強くてめっちゃ暑かった。こんな様子なのでブラインドも閉められなかった。約2時間の空の旅、耐える。

 

北海道は距離が距離なので旅費が嵩むイメージでしたけど、旅券を取るのが早かったこともあってか新幹線で東京まで行く程度の運賃でした。そう考えると結構行きやすく感じます。ただ、今回は小樽と比較的アクセスの良い観光地でしたが、道内の他観光地は飛行機の乗り継ぎとかレンタカー利用が必要となる場合があります。それを考慮するとそれなりのハードルがあることも否めない。

 

そして北海道は新千歳空港、ここは特に何もないので先ずは札幌へ向かいます。札幌へはJR線で約40分程度、駅の構内を吹き抜ける風の冷たさで北の大地を実感します。夏なのに肌寒い。

 

札幌へはお昼前くらいに到着し、現地で知り合いと合流、そのままお昼にしました。北海道といえば海鮮ですから、まずはお寿司ということでトリトンという回転寿司屋へ。北海道では有名なお店です。

 

回転寿司というと安かろう悪かろうのイメージが強いですが、トリトン...に限らずなんだと思いますけど全然そんなことなくて、ネタがでかいし美味いしで早速北海道のポテンシャルを見せつけられます。平日の昼間とはいえ客入りも多く、一時間くらい待ちました。待ち時間はあるものの、順番が近づくと携帯へ連絡を入れてくれるのもありがたい。トリトンだけじゃなく別の店もそんな感じだったので、北海道だとこれが当たり前っぽい。

 


f:id:akami-sashimi:20220828130657j:image

ネタがでかい

 

その後は少し移動して白い恋人パークへ。白い恋人と言えば北海道の定番土産ですが、定番すぎて工場がそのままテーマパークになってる。すごいね。

 

白い恋人パーク (shiroikoibitopark.jp)

 

例に漏れず、平日のそこそこ遅い時間でしたが人多かったです。中は豪華な洋館のようでホントに工場か疑ってしまいますが、順路どおりちょっと進んだらちゃんと工場が出てきて安心しました。小学生のころに森永の工場見学へ行った記憶がありますが、そういう一般的な工場見学とは全然違いましたけど、これはこれで面白かった。白い恋人の歴史とか、企業理念とか、ちゃんと学べます。何も覚えてないけど。

 

白い恋人パークは館内だけじゃなくて、庭園が無料で開放されていてそっちもすごい。手の込んだバラ園が広がっています。また、規定の時間になると時計塔周りのからくりが動き出します。ここホントにお菓子工場か?

 

あと隣のサッカー場白い恋人パークの敷地らしい。創業者の趣味かなんかで随所でサッカーオタクぶりを発揮してきますが、好きすぎてサッカー場造るって発想は大人の夢ですよね。でもお菓子工場感はどんどん薄れていく。

 

サッカーへの意地を感じる。

 

お菓子工場だけあってアイスは美味しかった。白い恋人そのものは食べてない。

 

そのあとは小樽へ移動して宿泊しました。小樽市は札幌市の隣で北西に位置するんですが、なんせ北海道がいちいちでかいので移動に時間がかかる。

 

夜の北海道は半袖だと少し肌寒いくらいですが、体を温めるため……という訳ではなくスープカレーを食べに行きました。北海道らしいものを食べる旅。

 

 

野菜ゴロゴロ、辛ささっぱりで食べやすかったです。スープカレーってスープっぽいカレー的なカレー優位なイメージでしたが、食べた感じスープ(カレー)でした。伝わる?

 

カレーと言えばカレーですが、スパイシーなスープ的な意味合いが強いんだなぁとか思ったりしました。

 

帰りにサッポロクラシックを買ってホテルで飲んだけど、普段ビール飲まなさ過ぎて違いが分からなかった。

 

2日目

ちょっとお高いホテル故に居心地が良い。すごいすっきり目が覚めたので窓の外を見ると、当然のようにカモメが飛んでて異国情緒を感じます。日本だけど。今の時代、こういう冗談も差別的発言に当たるんでしょうか。

 

そんな2日目は無計画旅なこともあり、動き出しは午後からになりました。とにかくまずは何か食べたいので海鮮丼を食べに行くことにしました。これも当然のように1時間ほどの待ち。

 

小樽は観光地がかなりコンパクトで、小樽運河のあたりを徒歩で回れるくらいの距離にまとまっています。ガラス工芸が名物で、ガラス工房の隣に別のガラス工房があるくらいにはガラス推し。あとオルゴールが気になったのでちょっと覘いたかな。ガラス工房が多いと言っても店舗ごとに意匠は異なっているようでした。

 

昔は観光と言えば残るもの!って考えだったんですが、時が経つにつれそういった感情もどんどん薄れ、なるべくなくなるものの方が後腐れないように思うようになりました。何かと捨てられない人間なので。それに飛行機でガラス運んで大丈夫かなとか、買ったとて使うのかなとか、そういう詰まらないことを考えてたりしました。

 

しかし小樽、観光客が多いです。若い人が多かったので大学生でしょうか。みんな考えることは同じです。思えば学生時代に旅行なんて行かなかったな、興味がない訳じゃなかったけど。今思うと時間に余裕のあるうちにもっと行っておけば良かったと、旅客の喧騒にノスタルジーを感じました。

 

で、ガラスも良いんですけど近くに小樽じゃ有名らしいかまぼこの製造工場があるとのことで、工場直売店へ向かいました。なんせ行き当たりばったりなので全然知りませんでしたが、練り物好きなので結構嬉しかったですね。たぶんホテルで貰った観光ガイドにも書いてなかったと思うんですが……

かま栄という企業です。

 

www.kamaei.co.jp

 

海鮮丼の待ち時間に揚げかまぼこを買って食べたんですが、思いのほかボリュームがあって普通に後悔しました。いや、めちゃくちゃ美味しいんですけどね、これから海鮮丼食べるんで。でもこれが近場で買えたらお昼ご飯に毎日食べたいくらい好き。かまぼこ好きなら絶対食べた方がいいですね。

 

それで肝心の海鮮丼なんですけど、まぁ高いんですよ。海鮮丼なんで。でもせっかくだしと思って色々乗ってる特に高いやつ食べちゃいました。

 

 

海鮮丼屋さんも至る所にあるので、ここが最適なのかはよく分からないんですけど、まぁ美味かった。本州で食べる魚とは全然違うんですね。写真には写ってないけれど、いくらの一粒一粒がデカかった。味もしっかりしてた。ウニは普段食べないのでアベレージが分からなかった、美味かったけど。

 

ここまで練り物に海鮮と散々魚を食べてきたわけですが、この後はおたる水族館へ向かいます。おたる水族館は市街地と少し離れた位置にあるので、小樽駅からバスで30分くらいかかります。どんどん閑静な雰囲気の道へ進んでいくバスがたどり着いた先には、所謂水族館のキラキラした感じとはかけ離れた寂し気な水族館が現れました(褒めてます)。

 

otaru-aq.jp

 

たぶん曇り空だったのもあるんですけどね、光って物の印象に影響しがちです。館内もなんとなく薄暗くて。併設された遊園地と、全体として退廃的な雰囲気が北海道の海や自然の風景と混ざり合って一つの世界観を作り出しているような素敵な空間でした。

割とキレイめな印象で押し出している公式サイトには申し訳ないが

 

おたる水族館ネズミイルカという珍しいイルカを展示しています。良くイメージするイルカとよりもだいぶ小さくて、口がのぺっとしています。イルカ好きなのでこれを観たかったんですよね。4頭展示されていますが各々個性があり、人間に気付いて近くに寄ってくる好奇心旺盛なのもいます。かわいい。

 

あと、館内だけでなく外に複数の水槽を設けた海獣公園と呼ばれる展示場があり、名前のとおりトドとかセイウチとかペンギンなんかが展示されているんですが、やたらとアザラシがいっぱいいました。かわいい。

 

写真の外にもっとたくさんいます。

 

ここでは餌やりが出来るので動物たちは人間が来ると餌を貰えることを学習しており、通りがかるだけでトドとかは大声でアピールしてくるわけですが、その辺アザラシは面白くて水面を叩いたりヒレを振ってきたり、それぞれアピールにも個性がありました。個体数が多いので餌やり競争の末に学習したのでしょうか。あいつら自分が可愛いこと解ってやっとる。

 

あと水族館と何の関係もないカラスとかもワンチャン狙いでちらちらいました。まぁそいつらにも餌あげちゃう人間が悪いんですが……いや悪くはないのか?害をなさなけりゃカラスも結構かわいいですからね。あ、僕は餌あげてないですから。

 

そんなこんなしていたら閉館時間が近付いてきたので、小樽運河沿いにある小樽ビールのお店で夕食を済ませました。前述のとおりビールは詳しくないんですが、ここで飲んだ小樽ビールは香りも良くて味もフルーティで飲みやすく美味しかった。お酒感が薄いんで自制できない人は危ないかもしれない。

 

夜の小樽運河。きれい。

 

3日目

最終日です。名残惜しいですが飛行機の時間があるので朝一からお土産を買いにルタオへ。ドゥーブルフロマージュで有名なお店です。

 

小樽洋菓子舗ルタオ - (letao.jp)

 

お菓子系のお土産はホント躊躇がないので結構買っちゃいました。肝心のドゥーブルフロマージュは実家に郵送したので僕は食べれていない。店内にカフェがあったんですが、こっちは時間が早すぎてオープンしていなかったので泣く泣く退散。全国でもたまに百貨店なんかでテナントを出していることがあるのでいつか自分でも食べたいですね。

 

この後はいったん札幌に戻りました。小樽から札幌へ向かうJR線は大きな旅行鞄を抱えた観光客ばかりでした。外は海沿いをずっと走ってて、窓のフレーム越しに見る景色を眺めながら旅の終わりを感じていました。

 

...…いや、終わっていない。思えば北海道まで来たのにラーメンを食べてなかったので味噌ラーメンを食べました。美味い。味噌しか勝たん。

 

魚介系で尾道ラーメン感があった。広島だと博多系の豚骨細麺が幅を利かせているので、こういうラーメンがホントに食べれない。食の好みについてはどうしたって東の人間だなと改めて思った。

 

 

 

そんなこんなで食べてばかりの北海道旅でした。帰りの飛行機は羽田に向かったので客層もバラバラで面白いこともないですが、北海道の涼しさと東京の暑さの対比はなかなかキツいものがありますね。北海道には20年前の夏がある。

 

まだまだ北海道は広いのでまた別の機会に行きたいですね。札幌も小樽も北海道全体で見るとほんの一部です。おそろしいね。

以上、また次回!